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一応悪いと思っている様で口に手を当て、込み上げてくる笑い声を必死に噛み殺している。
「…笑いたいならいっそ笑ってください」
「ぶ…っ、いや、笑、ってない、です…ッ…!」
笑ってんじゃん。
なんか、悲しくなってきたんですが…。
私のそんな気持ちに気付いたのかなんなのか、間宮くんは『はぁーっ』と一呼吸置いてから顔を上げ、ニコッと笑った。
それはもう、絶品のキラキラキュートスマイルで…。
「うん、日比谷って意外とおもしろいんだな。なんかすっげー楽しい。」
「…………」
しっ…
心臓止まるかと思った…!!!
てゆーか、本当に今の私に言った!?熱っ!顔熱い…!!
まさに今の私は茹でダコ状態。バカみたいに大きく鳴る心臓がうるさい。
それを隠すのに必死で、俯いてぎこちなく笑うことしかできなかった。
「あ、それドリンク??」
「え!あ…う、うんっ」
間宮くんがひょこりと水道を覗き込む。
そんな仕草も可愛いです…!!
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