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「はぁ~っ重…」
抱えていた数十本のボトルを水道に勢いよく置いた。
ガタガタガタガタ――
雪崩のごとく音をたて崩れていくボトルの山。
それを見て思わずため息を漏らす私。
……私、この仕事で一番嫌いなのこれだわ。
「って…もうすぐ試合終わっちゃう」
早く作んなきゃ。
ボトルを持ち、水道の蛇口をひねったとき。
「あ、日比谷だ」
ガタガタ―――ッ!!
ジャァァ―――ッ
思わず、持っていたボトルを勢い良く落とし、思い切り蛇口をひねってしまった。
「水出過ぎじゃない??」
「はいっ!い、今止めま―、ぶ…!冷た…!?」
慌てすぎて止めるはずの水を逆に、しかも私めがけて勢い良く放出してまった。
は、鼻に水が……。
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