出会いはあの桜で

2/8
前へ
/62ページ
次へ
1989年1月の冬。 俺は桜町に来ていた。 俺が住んでいた、緑浜町から新幹線で約二時間の道のり。 桜町は都会というには発達はしておらず、どちらかと言えば田舎のほうだ。 だがそちらのほうがいい。 この町の特徴は、大きな桜の木。 そして、エメラルドグリーンの海。 「ふぅ……さて、行きますか。」 俺、白川 優は駅から伸びている道を真っ直ぐに歩いて行く。
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加