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あーくそムカつくムカつくムカつく!!
何なんだアイツは!頼むからアレで死んでくんないかな、脳細胞死んでくれてないかな!多分生きてると思うけどさ。
猛ダッシュで教室に戻って誰もいない教室で体操服に着替える。晴子、待ってくれても良くないですか?
少しばかり泣きそうになるのを堪えてテニスコートまでまた猛ダッシュ。
ギリギリ間に合う…わけもなく階段を駆け下りる最中鳴り響く無情なチャイム。
罰としてテニスコート周りを三周走らさせて散々だ。漸く授業に合流すべくラケットを取りに行けばグリップがツルッツルでべろべろに剥がれたのしかない。
沸々と行き場のない怒りが込み上げてくる。
それもこれも、全部アイツのせいだ。
「こんな所で負けるかァァ!!絶対一位になってやるぅ!!」
「わ、日森さん気合い入ってるなぁ」
「いつものことじゃん。飽きないよね見てて」
「ホント」
勿論本日は全勝しました。ちなみに私のペアは晴子だったりする。
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