2.二人の怪物

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次の日、雨でもないのに彼ら5人の姿はグラウンドにはなかった。 「みんな、部員が集まるまで練習は中止。」 「部員集めに専念しよう。」 「先輩、一つ聞いていいっすか?」 「何?」 「ここの野球部に監督っているんすか?」 「…いるよ。」 「どうやら部員がしっかり集まるまで顔を出せないみたいなんだ。」 「適当っすね。」 「でもここの監督、野球は凄い上手いんだよ?」 「どうやら甲子園に言ったことがあるらしい。」 「甲子園…。」 「夢のまた夢っすね。」 「そうだね。でも廃部になり、大会も出られないに比べたら、9人集まればはるかに夢に近づくよ。」 「僕たちは、今やれることをやろう!!」 「それじゃ~それぞれビラ配ったり、呼びかけよろしく。」 「みんな頑張ろうね。」
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