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次の日、雨でもないのに彼ら5人の姿はグラウンドにはなかった。
「みんな、部員が集まるまで練習は中止。」
「部員集めに専念しよう。」
「先輩、一つ聞いていいっすか?」
「何?」
「ここの野球部に監督っているんすか?」
「…いるよ。」
「どうやら部員がしっかり集まるまで顔を出せないみたいなんだ。」
「適当っすね。」
「でもここの監督、野球は凄い上手いんだよ?」
「どうやら甲子園に言ったことがあるらしい。」
「甲子園…。」
「夢のまた夢っすね。」
「そうだね。でも廃部になり、大会も出られないに比べたら、9人集まればはるかに夢に近づくよ。」
「僕たちは、今やれることをやろう!!」
「それじゃ~それぞれビラ配ったり、呼びかけよろしく。」
「みんな頑張ろうね。」
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