1.新入生

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「当たらなくても…振らなきゃ…。」 しかし、3球ともド真ん中だったが、1球としてかすることすらできなかった。 「これが、先輩のレベルっすか…。」 春日はうつ向いてしまった。 「おれが、この野球部変えてみせますよ。」 「…。」 しばらくして、桃丸がマウンドに駆け寄ってきた。 「もしかして、村雨く~ん?」 「知ってるのか?」 「有名じゃ~ん。西院王中の村雨くんでしょ?」 「西院王中って全国区だよね?」 「なんでこんな高校に来たの?」 「色々あってな…。」 うつ向いていた春日も顔を上げ、 「君西院王中なんだ~さすがだね。こんな球打てないや。」 「君は、新誠のエースだね。」 「うっす…。」 …これは、すごい子が入ってきたな~。 1年生にして、140出すってどんな子だよ。 そのとき、またもや1人グラウンドに乱入してきた。 「ちょっとまった~~!!!」 「!?」
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