猫の視界の世界

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猫の視界の世界

  外めっちゃ寒っ!! ジャンバー着てぇ。 動物は冬のこんな寒い中で生きてるの? たくましい… ってか、歩いても歩いてもあんまり前に進んだ感覚が無いんですけど。 猫ちゃんは歩幅が狭いのね。 今日は祝日だから人も車の通りも多い。 車やバイクに跳ねられないように気を付けよっと。 可愛い女の人を発見! しかもスカート。 そっとその人の足元に近付き、上を見る。 ピンクのパンツ… 中学生が興奮するには十分な眺めだ。 これで楽しみが増えた。 ちょっと商店街を冒険にでも行ってみますか。   くそっ…ようやく着いた… 猫の体だとこんなに時間がかかるのか。 商店街はおばさんだらけだな。 しかも狭いとこをチャリで無理矢理通ろうとするおばさんもいる。 さぁて、何をしようかな… ちょっとベタに八百屋の魚でも頂戴しますか。 八百屋の近くに行き、店主が見てないのを確認して、魚を口にくわたら一気にダッシュ。 「あっ!!こらぁ!クソネコ~」 ヤバイ!店の人に見つかっちまった。 凄い形相で追い掛けてきてるが、狭い路地裏に逃げれば… 「はぁはぁ…くそっ…逃げられたか!」 ほらね。簡単に逃げれた。 このくわえてきた魚をどうしようかな… 猫になってるんだし、食ってみるか。  
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