猫の視界の世界

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ガブッ ぺっぺっ!おぇ~。 ウロコや内臓が… こんなの食えたもんじゃない。 味覚は人間のままかよ!? 最悪だ! もう帰ろっと。 「あっ!猫だ~」 何だ?10歳にも満たないような男の子が俺の方を見ている。 「えいっ!」 バシッ 痛っ!!このクソガキ石を投げてきやがった。 痛っ…辞めろよ。 だから痛いって! 俺が猫だからって舐めてやがるな!? これでもくらえ! ニャ~!! 俺はそいつに飛び掛かり、思いっきり顔面を引っ掻いて、腕に何度も噛み付いてやった。 「うわぁ~!ネゴが~。いだいよ~」 ガキは泣きながら走ってどこかに行った。 “ネゴ”って何だよ!? 泣いてるから無駄に濁点多いよ、キミ。 ってか、何もしてないのに普通石を投げるか? これだからガキは嫌いなんだよ。  
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