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二人とも風呂から上がって夕飯を食べている。
俺も一緒に食べたいが、そうもいかない。
ニャ~
「あっ!いけない。タマのご飯を忘れてた。ごめんね~タマ」と言いながらお母さんはキャットフードと書かれた袋から餌を取り出し、小さな器に入れた。
やっぱり餌なのね。
俺も一緒に鍋を食べたいんですけど、ダメですか?
ニャ~
「いいえ、どういたしまして」
俺が“ありがとう”って言ったとでも?
鍋食いたいなぁ。
でもキャットフードは人間が食べても美味いってテレビで言ってたような…
とりあえず食ってみるか。
すげぇ!!食える!
美味いとは思わないけど、普通に食えるし。
これで飯は何とかなりそうだな。
餌の隣に置かれている容器の中の水を飲む。
かなり飲みにくい。
舌でピチャピチャしながら飲んでみたが、これは練習が必要だな。
満腹になった事だし、コタツに入って寝よう。
自分の部屋に行こうと思ってもドアが開けられないしね。
これで目が覚めたらこのおかしな夢も終わりか。
夢にしてはなかなか楽しめたよ。
そんな事を考えてると、コタツの中に足が4本入ってきた。
狭いって。
もう少しペットを気遣ってよ。
ってか、臭っ!!
今誰かオナラしただろ!?
もうコタツから出る!
俺はコタツから出る前に2人の足を軽く引っ掻いた。
仕方ないから今日は座布団の上で寝るか…
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