思い出

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「背中の重さ」   他人の弱さを引き上げたいと願う時 自分の立場など関係ない   自分になにができる   届かぬ声を叫ぶだけ   君の悲しみは到底理解できないが 君の悲しむ姿が悲しい   己の無力さに 拳を血に染めても なにも届きはしない   「通帳を母親に預けたら、人生を終わろうと思います」   そう書き残して 君は連絡を断った。   思い出は幻の如き儚さをもって   夜な夜な俺を苦しめる
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