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「…も、もしもし」
恐る恐る囁く。
「あ、みっちゃん?私、彩香だよ」
…みっちゃん?私の名前なのだろうか。
ならさっきの早紀ってのは…?
「みっちゃん?」
はっとなり慌てて答える。
「え、と……ひ、久しぶり…だ、ね」
途切れ途切れになってしまったが彩香は気にしない様子だった。
「うん。そうだね……」
最初は緊張のあまり気付かなかったが、何処か暗い様子だった。
「どう…したの?」
気になったから聞いてみた。
「ううん。ないでもない。ごめんね、急に電話なんかしちゃって」
そこで電話は切れた。
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