別れ

3/9
前へ
/100ページ
次へ
「はい、もしもし?」 「もしもし麻未、優子がどこにいるか分かるか?」 そう、麻未に電話することだった。おそらく、麻未なら知ってるだろうという俺の直感だった。 「優子?えっ、でも…。」 「頼む、どうしても知りたいんだ。」 「うーん…、分かった。優子は今多分空港にいると思う。」 「空港?」 「うん…、もう引っ越しの準備はすんでるみたいだから、今日の2時過ぎの便で行っちゃうみたいだよ…。…本当は龍に言わないでって言われてたんだけど…。」 「そっか…ありがと。」 「ううん、別にいいよ。」 そう言って電話をきった。 電話では、ちゃんとは分からないが、麻未の声がかれている感じがした。 やっぱり親友が離れるのはつらいはずだ。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加