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「はい、もしもし?」
「もしもし麻未、優子がどこにいるか分かるか?」
そう、麻未に電話することだった。おそらく、麻未なら知ってるだろうという俺の直感だった。
「優子?えっ、でも…。」
「頼む、どうしても知りたいんだ。」
「うーん…、分かった。優子は今多分空港にいると思う。」
「空港?」
「うん…、もう引っ越しの準備はすんでるみたいだから、今日の2時過ぎの便で行っちゃうみたいだよ…。…本当は龍に言わないでって言われてたんだけど…。」
「そっか…ありがと。」
「ううん、別にいいよ。」
そう言って電話をきった。
電話では、ちゃんとは分からないが、麻未の声がかれている感じがした。
やっぱり親友が離れるのはつらいはずだ。
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