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――今は1時過ぎ…、今から行けば十分間に合う…、だけど俺は行っていいんだろうか?
俺は迷っていた…。当然である。理由はどうあれ、優子は俺に来て欲しくなかったから出発のことを教えなかったのである。それを俺の勝手な感情で無視していいものなのか?
そう考えると足がなかなか進まなかった。
そんなとき、後ろのほうから、いつも聞きなれている声がした。
「おいっ龍!」
そう、それは麻未の彼氏であり、無二の心友の健太だった。
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