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「龍…。」
その声は、俺が一番会いたかった、そして俺にとって大切な人の声だった。
「ゆう…こ?」
「うん…、そうだよ。」
その一言を聞いた途端、俺は肩の力が抜けて、その場に座り込んだ。
「ちょ、ちょっと龍、ちゃんとしてよ!」
「…よかっ…た…。もう中に…入ってしまったかと…思った…。」
俺は少しとぎれとぎれになりながら話した。
しかし、こうゆっくりと話してる暇もない。飛行機の時間は刻一刻と過ぎていっているのだ。
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