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「優子…、俺ずっと待ってるから!…長い間優子は帰ってこれないかもしれない…、でも…、それでも俺は、優子のことが好きだから!」
それは人生三回目の告白だった。しかし、それは優子が寝ていて聞いてなかったときとも、ふられたときとも違う…。何かしらの答えを求めたのではなく、ただ自分の気持ちを伝えたかったのだ。
「…ありがとう。…でも、私戻ってこれないかもしれないよ?」
「大丈夫…、俺の思いは、そのくらいのことで変わったりはしないから!」
「分かった。…じゃまた会うときまで。」
「おう、またな!」
俺達は笑顔で別れた。
それは、涙を我慢していたのではなく、永遠の別れじゃないから…、またいつか会えることを信じていたから、涙が流れることはなかったんだ。
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