永遠の絆

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そんなタクトは"今日"の為にこっちに戻って来ている。 ただ、俺達が駆け寄るとタクトは腕を組んで溜め息をした。 「お前等な~。 こっちは、子供に『連れてけ~!!』って泣かれたのを、無理やり嫁に押し付けて来たって言うのに…… そっちは子連れかい……」 「ま、今日はこの子を"ミユキ"に会わせたいからな」 「そうか。なんかようやくって感じだな」 俺はタクトの目の前にミユキを掲げ上げながらそう言うと、タクトは安心したような微笑みを見せた。 そんな俺達をミユキはキョトンとした顔で見ていた。 そう、今日は"ミユキの命日"…… 俺達はミユキの墓参りを兼ねて、数年振りに集まった。 その後も、俺とタクトは雑談をしていたが…… 「ほら~。 とりあえず、早く行くよ~」 「あ、わりぃ」 「じゃあ、行くか!」 チヅルの言葉に俺達はそれぞれ答えると、タクトを入れて再び歩き始めた。 .
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