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「やっぱり……俺……
ミユキの事を忘れる事は出来なかった……」
俺はうつむきながら呟いていた……
今はチヅルが居ないから言える言葉……
「……俺……今でも…
ミユキの事が"好き"だ……」
ミユキが生きていた頃には、恥ずかしくて"好き"と言わなかった……
でも、ミユキが姿を消してから、その思いは強くなった……
失ってから気が付いたんだ……
ミユキが俺の"最愛の人"だった事に……
だけど……
今は、チヅルも同じくらい"好き"になっている。
結局……
俺にはミユキとチヅルに区別をつける事は出来なかった……
もし……
ミユキが今も生きていたなら……
俺達はまた別の人生を歩んでいたんだろうか……
でも……
現実は変えれない……
「ホント……
ミユキと一緒に居た時は楽しかったよ。
でも、あの時の俺は、ミユキの体の事だけを考えて、ちゃんと"彼氏"として向き合う事が出来なかった……」
そう静かに言うと、自然と涙がこぼれてきた……
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