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それに対して、タクトは呆れかえったように苦笑していた。
「まぁ、ラブラブならいいけどさ~……
じゃあ、とりあえず俺は実家に帰るから。
夜になったら、お前らの家に行くから」
「分かった。じゃあ夜な!」
「たくさん料理用意しとくからね」
タクトの言葉に、俺とチヅルは笑顔で応えた。
そう、今日はこの後、俺の家で"飲み会"を催す予定だ。
とは言っても、参加するのは俺達家族と俺達の両親、タクトと……
そして、ミユキの両親……
簡単に言えば、『ミユキを偲ぶ会』みたいなものだ。
そのまま、俺達は別れるとそれぞれ帰路に向かった。
その途中……
俺達家族はミユキを真ん中にして、3人並んで手を繋いで歩いていた。
「今日の料理は何しようかな~」
「あんまり作り過ぎるなよ」
チヅルの鼻歌混じりの言葉に、俺は心配そうに言った。
チヅルの料理は、多少男勝りなところがあるから、たまに量を考えない料理をするときがある……
すると、チヅルは頬を膨らました。
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