永遠の絆

24/30
前へ
/360ページ
次へ
リビングを出ると、俺はそのまま玄関に向かい、靴を履き替えると外を出た。 その瞬間、極寒の寒さが俺を襲ってきた。 その寒さに、酔いなんてあっという間に覚めてしまう…… 「う~、さぶ~」 俺は身を縮こませ身震いをさせながら、胸ポケットからタバコを取り出すと火を付けた。 そして、空を見上げながら白い吐息と共に煙を吐き出した。 「……綺麗だな…」 俺は空を見上げながら呟いた。 その空はさっきまで降っていた雪が止んでいて、満天の星空が広がっていた。 俺はそのままその場に腰を下ろすと、少しの間、タバコをくわえながらボンヤリとその星空を見上げ続けていた。 すると、俺の後ろから静かに玄関が開く音がした。 その事に俺は軽く後ろを振り向くと、そこには俺に微笑みを見せるチヅルが居た…… 「リュウジ、風邪ひくよ?」 「あぁ、寒いからな」 チヅルはそう言いながら、俺の隣に腰掛けた。 そんなチヅルに俺は無愛想な返事を返してた。 すると、チヅルはそんな俺の態度に大きく溜め息をした。 .
/360ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8225人が本棚に入れています
本棚に追加