ある少女の恋の詩

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  例えばあの日の私達が 違う愛し方を知っていたら。   身体以外で繋がる方法を知っていたなら。 護り合うことが出来たなら。   何か変わっていたのかしら?   こんなに不安にならなかった? こんなに貴方を好きにならなかった?   …ああ、今更ね。   貴方をこんなに好きになることは何をしても変わらない。 不安になっても怖くてたまらなくても、私は貴方を想う。    変わらない。    それがわかったら、 なんだかおかしくなってまた小さな笑みが零れた。    …あ、もう彼の顔があんまり見えないなぁ…   
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