蝋燭

2/2
前へ
/16ページ
次へ
ヒトの命のモノに例えると 蝋燭みたいだと思う   ヒトは誰しも 生まれたときから 蝋燭の太さ細さ長さ短さを知らない   生まれ出でたその瞬間から 一定に燃え続けるのか 弱々しく灯っているのか 燃え盛る業火となるのか それもわからない   火の色もただ赤一色なのか それとも違う色となるのか それもわからない   他の何かに その火を消されたり 自らその火を消そうとしたり それもわからない   そっとその灯火を ただただこの蝋燭を見つめ続ける
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加