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「なんで姫なのよ」
あたしがそう聞くと、チフルは
「えーとね、確か。キルシュくんが周りで呼び出したのが流行ったらしくて。」
キルシュ。
キルシュ。
ーあいつぅぅぅ!!
なんか怒りがこみ上げてきた。
あんなやつに姫とか呼ばれんのは冗談じゃない。
「…ルイ?」
親友に名前を呼ばれて、あたしははっと我に返った。
「いや、何でもないよ」
あたしはにこっと笑顔を返す。
アイツのことを考えるのはやめよう。
うん。それが一番いい。
「よし!チフル、シャワー浴びにいこ」
あたしはこの汗と砂とかで汚れた体をさっぱりさせたい。
「あ、ちょっとルイっ。待ってよぉ!」
チフルがぱたぱたとあたしの後を追ってくる。
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