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「うひゃっ!?」
後ろからむぎゅっと抱きつかれて、あたしは声をあげた。
「ルイ…」
あ。
ふかふかの耳。
びみょーに当たるぷにっとしたほっぺ。
か細くて小さい声。
「…コロン?」
あたしは尋ねるように呟いた。
「せいかい…」
ぴょこっと横から顔がのぞいてきた。
見えたのは、優しい黄土色の髪に、同色の垂れた獣耳を持つ小さな女の子。
あたしのクラスメート、
コティリアーノ・ロロットン…
通称コロンだった。
「ふわー。ルイいい匂い。お風呂上がり…?」
眠そうなぼーっとした目がこちらを見ている。
「うん。試合で汚れたからね。シャワー浴びてきたの」
「うー。ボクは一回戦で負けちゃったの…ルイつよい。すごいー」
コロンが笑う。
ふにゃっとした笑みが可愛らしい。
コロンは獣人族の女の子で、幼い子供のような外見をしているけどあたしと同い年だ。
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