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◇
「ただいま~リア姉、帰ってきてるー?」
ドアを閉めて、辺りを見渡す。
「あ、おかえりルイ~」
ぱたぱたと、茶色い長い髪の女性が走ってきた。
「あ、リア姉…」
駆け寄ろうとしたその時。
「きゃっ…」
びたーん!!
その女の人が派手にすっ転んだ。
ちなみにこのひとはあたしのお姉ちゃん…リシェリア・リレイツ(通称リア姉)18歳だ。
「いたい…鼻打った」
魔術の神童と呼ばれ天才でエリートだけど、致命的なドジ。
「あーあ。赤くなってるよ」
あたしが言うと、
でも鼻血がでなくて良かったと笑っている。
姉ならやりかねない。
「でも今日早かったね。協会の仕事少なかったの?」
ちなみにこのドジな姉は魔術師派遣協会(魔法協会)というところで働いている。仕事は主に魔物の退治や捕獲などだ。
「うん。森の方に出た大きな魔物の捕縛。時間かかったから、今日はもう上がっていいって」
ニコニコと嬉しそうに笑っている。
でも捕縛って…大変だったんだろうなぁ。
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