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リア姉は高位魔術師で、危険な仕事を引き受けることも多い。
だから実績も上がって、エリートを突っ走っているんだけど、あたしは心配で気が気でない。
「…あんまり無茶しないでね?」
あたしはいつの間にかそんな事を口走っていた。
すると、
「…しないよ。だって、こんなにルイが心配してくれてるんだもの」
そう言ってリア姉が優しく笑う。
…リア姉。
あたしは時々、ものすごく不安になる。
両親は突然事故に巻き込まれて居なくなってしまった。
もしリア姉まで居なくなったらどうしようー…
そんな事を考えてしまうときがある。
あたしはそういうときは決まって暗い顔をしているみたいで、リア姉が言葉で安心させてくれるけれど、
なんだろう。
胸に残った嫌な予感。
…何に怯えているんだろうか、あたしは。
判らないまま、夜が過ぎた。
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