†Prologue†

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「あなたの誕生パーティーなんですよ?」 「知っています。 でもお母様……誕生パーティーだけならいいのです。 しかし〝婚約者探し〟となると話は別です」 『婚約者探し』という言葉を聞き、今度は女王がビクッとする。 「しかしですね、そろそろ婚約者を見つけないと……」 女王が全ての言葉を言い終える前にミリアが口を挟む。 「私は自分より弱い殿方と結婚する気はありません!!」 まぁ、だからと言っていくらミリアより強くても、厳ついマッチョと結婚する気はさらさらない訳だが。 「……分かりました、とにかくパーティーはやりますから準備しておきなさい」 女王はそう言うと犬を追い払うようにシッシッと手を振る。 ミリア小さくガッツポーズ。 そしてパーティーが始まる。 ミリアは『お母様が何か仕掛けているのでは?』と思い警戒していて精神的に疲れてしまった。 しかし何事もなくパーティーは終わりを迎える。
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