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「それでねシオン……あなた〝黄金の旋律〟クビ」
「……はあぁぁあ!!?」
主人公シオンは初登場でニートになる。
「クビって言うか左遷……栄転ね、シオンは明日からミリアの〝守護者〟になりなさい」
「ぜってーやだ」
「………………」
シオンと女王の無言の睨み合いが続く。
そして一人の兵士が唾を飲み込む。
「こいつ投獄しときなさい」
「ちょっ、おまっ!!?ふざけんな!!!」
「あ、処刑は一時間後ね」
女王の言葉に息をピッタリと揃えて敬礼する兵士達。
「はっ!!!」
シオンは覚悟を決めて言う。
「僕に守護者をやらせて下さい」
そんなシオンを見て女王は鼻で笑う。
「しょうがないわね、やらせてあげるわよ」
(このアマ……いつか殺してやる)
土下座でお願いするシオン。
こんな事で死にたくないと本気で思っている。
何よりも、この女王なら本気で『殺る』と断言できるからこそだ。
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