出会い

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僕はまだガキで やんちゃだった。 部活が終わった後 自転車を漕ぎながら田舎道を帰る。 蝉がミンミン鳴く音を聞きつつ 鮮やかなオレンジの夕日が沈むのと競争しながら走る。 「今日こそは夕日が沈む前に家に着ける気がする」 毎日そう思いながら、只漕ぐ。 片道30分の道のりは以外と険しくて 夕日が舌を出しながら 顔を隠した少し後くらいに やっと門に着ける。 くそぅ、今日も負けちまったか…と。
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