プロローグ

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先生が気合いを入れた後 「優勝するぞ!」 美優は叫んだ。 みんな必死で綱を引いた。 笑っているような余裕はない。 とにかく引いて引いて引きまくった。 叫びながら引いている子もいる。 パン、パン。 「勝者赤組!」 わぁー! この自転で赤組の優勝が決定した。美優は泣きながら喜んだ。みんな喜びを分かち合っている。 「以上を持ちまして体育大会を終了致します。」 みんな各々家路に着く。 「柴崎先生と美優ちゃんがいる赤組に勝てる分けない。」 美優のクラスメイトみんな口にした。美優は得意げに家に着いた。 テーブルには豪勢に料理が並んでいた。 「美優、優勝おめでとう。」 「よく頑張ったわね。」 両親がうれしそうに笑っている。「二人とも日焼けで顔真っ赤だよ。」 楽しい食事を終え、のんびりとお風呂に入った。 「はぁー、疲れた。」 喉が痛い。今日はいっぱい叫んだ。風まだちゃんと治っていない。そのせいだろうと思い、お風呂を上がり、さっさと眠りに就いた。 長い1日が終わった。 楽しい日々さえも連れ去って…。
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