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教室の扉の前に立った時、心臓が高鳴るのを感じた。教室は静まりかえっている。
「大丈夫?」
先生が問い掛けてくる。
美優は力強く頷いた。
扉を開ける。
みんなの視線が集まる。教卓に立って、礼をした。
『みんな心配かけてかけてごめんね。しゃべれなくなっちゃったけど私は大丈夫だから。』
黒板にそれだけ書いてみんなの方を向いて飛びっきりの笑顔を見せる。
「「「美優ちゃんおかえり!」」」
クラスのみんながいっせいに言う。
[おかえりなさい]
みんながいっせいに手話を使った。
美優はただただ嬉しかった。変わらない笑顔が美優を迎えてくれる。
みんなと笑いながら暮らせる日々をまた暮らす事ができる。
見つからなかった探し物は ポケットに入ってましたと 幸せなんかおそらくそんな感じでしょう?って君の声は教えてくれる
Mr.Children 「ひびき」より
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