序章

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赤いもの。 それが、遠くで光っている。 なんだろうと、その光りを目指して走った。 徐々に近づいてくるそれは (炎?) 何故、燃えてるんだろうと思った。 だって、燃えているのは ―自分の、家。 「お兄ちゃん!!」 その声に燃えている家の2階部分を仰ぐ。 そこには、妹の姿があった。 燃えている家の2階のベランダで、必死に手を伸ばしている。 そして、妹はその瞳をこちらに向けたまま .
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