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「ん、この曲がり角を曲がれば………。」
それからしばらくして、信志は地図を見ながら、廊下を歩いていた
地図は結構入り組んでおり、5日しか働いてない信志では直ぐに目的地にたどり着く事は出来ず、既に信志が弁当を渡されて30分が経過していた
「……………ここか。」
立ち止まり目の前にある[会議兼学習室]と書かれた部屋の扉を見上げる
「これは…………中に入って良いのだろうか………。」
ブブブブブ…………
扉の前で入ろうか迷っていると
懐に入れていた携帯のバイブが振動した
「…………あれ?暁さんだ…………はい。」
『信志君ですか? 部屋の前ににたどり着いたのなら、そちらにベンチがあります。』
「ベンチ?………………本当だ、ある。」
後ろを振り向くと、本当に公園におかれてそうなベンチが廊下に置かれてあった
『そちらに腰を掛けてなにかあるまでお待ちください、では。』
ブッ
「あ、ちょ、暁さ………………なにかってなんだよなにかって…………。」
なにか嫌な予感がする……………
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