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そうして、3人はグラウンドのコースのスタート地点に並ぶ
｢じゃあ、瑠奈ちゃん、信志君、私の順番で一人ずつ走ってその速さで競いましょう。｣
近くにいた別の執事にタイマーを投げ渡しながら晴奈は信志達に説明する
｢一斉に走った方が早く済むんじゃないですか？｣
｢一斉だと、瑠菜ちゃんの走る姿が見えないから駄目よ。｣
｢…………………はいはい、じゃあ、お嬢様、頑張ってください。｣
｢わかってる！私の走る姿を信のメモリースティックにしっかり保存しときなさいね｣
｢目に焼きつける…………じゃなくて？｣
｢目に焼きつけたら痛いじゃん!!｣
｢……………はい、そうですね………。｣
｢ぐぬぬいちゃつきやがって………。｣
いちゃついてないいちゃついてない
｢さ、じゃあ私行くね、スタートの合図を!!｣
お嬢様がコースの先にいる執事に叫ぶと、執事が旗を上げる
そして、お嬢様がスタートの体勢になったのを確認して、別の執事が空に向かってピストルを発砲した
ﾊﾞｧｧｧﾝ!!
実弾っぽい音だった
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