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ガッ
「きゃん!!」
お嬢様は盛大に転んだ
何もないのに躓いて転んだ
「お嬢様!!」
「あらあら瑠奈ちゃん大丈夫~?」
「晴奈さんそう言いながら、そんな幸悦な笑みうがべないでください!! あぁもう、大丈夫ですか!?」
「鼻打った…………。」
「あぁもう顔すりむいてるじゃないですか!! あっちで処置するんで来てください!!」
「そ、そんな大げさだよ信。」
「女の子の顔に傷なんてつけれるわけないでしょう!! 失礼します!!」
「わ、し、信!!」
信志は転んだ瑠奈を持ち上げ(俗に言うお姫様だっこ)、近くの木影に先程晴奈さんが呼んでおいた医療箱を持ったメイドがいたのでそちらに向かって駆け出した
「え、ちょ、は、はや…………。」
その信志をみた晴奈は、その速さを見て、愕然とした
瑠奈とは言え、人一人を持ち上げた状態で、通常と何ら変わらない速さで信志は走っていたのだ
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