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翌日、目を覚ました信志は、顔を洗い(まだ水道は流れていた)、求人雑誌を読んでいた
「………………やっぱり、時期的にもあまり良い仕事は無いな…………大抵、親と離散したって言ったら断られるしな………。」
景気悪いし
「景気……………そういや、隣町に世界的に有名な森花グループの屋敷があるって、クラスの他の奴が騒いでいたな……………。」
厨房の使用人とか募集してないだろうか……………
料理なら得意だ
幼児のころからオフクロに教わってきたからな
「仮に料理はできなくても、皿洗いでも良いから、募集してないかな……………………………あった。」
求人雑誌をめくっていると、デカデカと『森花グループの執事募集』と書いてあった
「………………けど、別に厨房じゃないんだな…………なになに………専属執事?」
求人の詳細を見ていると、仕事内容の所に専属執事とだけ書いてあった
「専属執事ってことは…………誰かの世話か?…………そうなりゃ絶対に住み込みになるよな………そして給料もきっと高いはず……。」
これは、良いんじゃないか?
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