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あたし…このまま餓死かしら…
あまりにもお腹が空いて、
力なく座り込んだ。
車に積んであった荷物は
ボストンバッグ一個。
その中にあるのは
少しの着替えと…
使えないクレジットカードだけ。
「お姉さん、どうしたの?」
倒れる寸前のあたしに
突然声をかけてきたのは
軽薄そうな男だった。
身長はそう高くない。
短く切り上げた髪は
傷んでいて緑がかった茶色。
男はニコニコしながら
あたしを覗き込んできた。
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