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不思議な夜だったんだぜ。
トラック仲間とダベりながら、おれは愛車の仏滅号をかっ飛ばしてた。
法定速度でかっ飛ばしてたんだ。
おりこうトラヴィスとはおれのことさ。
で、その辺の町で少し休憩しようってことにしたわけ。ここまでいい?
それでトラック転がしてたら、すごいことが起きた!
おれぁビックリしただ!
ローブにくるまった人影がいきなり車の前に飛び出してきてよう!
そのままうずくまったわけさ!
いや、当然踏んだぜ?
ブレーキ踏んだぜ。
いくらトラック野郎だからって、人間の幽霊と殺人罪は、荷台に乗せるにゃ重すぎるって話だ。
おれは慌ててブレーキに足をかけると、思いっきり踏み込んだんだ。
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