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――……
「……んっ」
いつの間にか寝てた。まだ完全に起きてない目をこすって立ち上がる。携帯を確認すると不在着信3件。全部雅から。
「……知らないし……」
――ピンポーン
インターホンがなる。モニター式じゃない私の家は声だけで判断。しかしでるも向こうは無言だった。
2回くらい「なんですか?」って言ってみたけどやっぱ無言。
「あー、もう!」
イライラしながらも扉に向かいドアを開けた。
「へーい!2ヶ月おめでと、香奈!」
「…………雅ぁ?」
ドアの先には手を目一杯広げ、笑顔の雅。
「俺が記念日忘れるわけないじゃん!これからもよろしくな、香奈」
ヘヘッと雅は笑い、私は大きい雅の体に包まれる。
「ばーか……。ずっと一緒じゃなきゃ嫌だし」
(それにしても何でだましたの?)(いや、実はほんとに半分忘れてて……)(さいってい!)(あああ!香奈ー!)
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