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5月、新しい生活が始まって未だ間もない頃
一人の高校生が歩いていた
「ハァ…」
名は天地勇一、普通の高校生だ
勇一は時々溜息をつきながら帰路についていた
部活もすることも無く直ぐに帰宅する
寄り道もしない
しかし、いつも一つの事を考えていた
(何だろうなこの心の虚しさは…)
彼は高校生には似つかわしくない事を考えながら歩いていた
思えば、彼はいつもこの思いに囚われていた
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