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次の日は最悪だった。
まず僕の嫌いな雨から始まり、
校門では抜き打ち服装検査。
僕の嫌いの英語の小テストに
極めつけはいつもの自販機にいつものカフェオレがなかったのだ。
「カフェオレくらいでそう凹みなさんなって。コーヒーじゃダメなの?」
肩をバシバシ叩きながら太一は言った。
「コーヒーはダメなんだ。
なんか、苦いじゃん。
俺はほろ苦さと牛乳の甘さがミックスした奇跡の飲み物『カフェオレ』が好きなんだ!」
「何熱く語ってんだよ。
残念だけど、君がどんだけカフェオレを愛していても今ここにはないんだよ。
諦めるしかないんだ。
酷な事を言うようだけど
新しい奴を見つけるんだな。」
「何?俺はカフェオレを忘れて新しい奴に手を出せと言うのか。
そんなこと、できるわけないだろ?
カフェオレが悲しい思いをするなら、今日1日水を飲み続けることくらいどうってことないわ!」
「それでこそ男だ。
ってことで、俺にコーラ奢って。」
太一は上目使いをしてきた。
「はぁ?なんでそうなる。君はこれでも飲んで大きくなりなさい。」
俺はパックの牛乳を太一の頭に乗せた。
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