はじまり

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うん、その姿も小動物のようで実に可愛らしい。 眼福、眼福。 するとその子は目を丸くして驚いた。 「本当だ……。メロンパンの甘味を完全に消さずに、牛乳がさらっとメロンパンで乾いた口内を潤してくれます。口の中に程よい甘味が残るから、なんだかとっても幸せです」 ニコニコと笑いながら感想を伝えてくれる。 くはぁーー!そのコラボレーションの意味がそこまで分かれば完璧だよ! 「ああ、メロンパンと牛乳は最高のコラボだと俺は思っている」 俺の言葉に笑顔で頷き、その子は牛乳とメロンパンを交互に口に運んでいた。 美味しそうに食べる人って、見てると幸せな気持ちになるよね? ……なんて思ってる場合じゃない。 いつ先輩が戻ってきたっておかしくないんだ。 「それじゃ助かったよ!縁があればまた!」 「え、あ、はい!メロンパンと牛乳ありがとうございました」 お互いに礼をした後、急いでその場を離れる。 さて、次は何処に逃げるか……。
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