はじまり

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寮に帰っちまうのが早いが午後にも講義があるしな……。 ってか昼飯! さっきの子にあげちゃったからなんもねーや。 先輩は違う校舎に居るはずだから売店に戻って買い直すか。 凄く……、凄くお腹が空きました……。 あんなに美味しそうに食べられたら、もうメロンパン意外興味ありません。 とにかく売店に向かおうとしたその時、後ろから肩を叩かれた。 「先輩!?」 心臓が飛び出るかと思うくらい跳ね上がる。 慌てて振り返った先には――。 「……進藤さん?」 視線の先には同じ研究室の進藤千草が、いつも通りの険しい顔で立っていた。 実はこの進藤さん、出身は俺と同じ高校だ。 昔……まぁ、色々あって、俺との仲はあまり良くない。 ってか、悪いとすら言ってもいい。 そんな進藤さんが俺にいったい何の用だ?
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