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とにかく声を掛けなければ始まらない。
これはチャンスだ!
なかなか話しかける機会がないから、いつまで経っても関係が改善されないんだ。
だからこれをきっかけに私達の関係を変える!
先輩のたくらみを伝え、この危機を回避する手伝いをすれば涼夜も少しは心を開いてくれるかも知れない。
いや、ひょっとしたらその先までいってしまうかも。
感謝のあまり、いきなり抱きしめられたりしたらどうしよう!?
わ、私はそんなことを期待して涼夜を助けたいんじゃなくて……そもそもそういう事はきちんと付き合ってからと言うか……、ここではちょっと人目が気になるって言うか……。
ま……、まぁ、涼夜がどうしてもそうしたいって言うなら私はこの広い心でちょっとだけ許してあげなくもない。
ちょっとだけ……、ちょっとだけなら目をつぶってあげる。
いや!目をつぶるっていうのは深い意味じゃ無くて!
ただほんの少しだけ好きにさせてあげようって言うか……。
いや、そうじゃなくて!そ……、そう、見ないふりをしてあげるって意味!
うん、ただそれだけなのだ。
だから私は涼夜を見ないふりをする!
……あれ?
なんか違うな……。
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