再び

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ゆゆの家を出た俺達は駅前の携帯ショップに到着した。 「どんなのがいいの?」 道すがら聞いたこの問いに、ゆゆは 「出来れば涼夜さんと同じのがいいです」 と、はにかみながら答えた。 どうやら一度見せた俺のモデルが気に入ったらしい。 「んー、これは多分ないと思うよ?」 「なんでですか?」 俺の答えに首をかしげ、不思議そうな顔をする。 「俺の携帯は一年以上使ってるから、もう古いやつなんだ。携帯ってモデルチェンジが早いから、古いのはすぐに店頭から消えちゃうんだよね」 「そーなんですか……」 「まぁ、絶対無いとは言い切れないから、とりあえず見てみよう」 「はい!」 結局、やはり同じ物は無く、ゆゆは凄く残念そうにしていたが、俺と同じメーカーの白い可愛らしい携帯を買った。 「なんかドキドキします」 購入後、付き合ってくれたお礼ということでスタバに入りコーヒーを奢ってくれた。 向かいの席に座ったゆゆは初めて携帯を手にした自分の携帯を、物珍しそうに取り扱い説明書を片手にいじくっている。
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