夏休み

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      出会いは夏休み         母方の故郷に帰ることになり 飛行機の中で 慣れない耳の違和感と 戦っている時 窓際の席だった私は   一面に広がる海を見た     水が透き通っていて 水色や緑色に綺麗に反射 しているのが 空の中からでも見えた       あまりの風景に 子供ながらに息を呑んで しまった       耳の違和感も忘れる程に           少ししてアナウンスが聞こえた どうやらもうすぐ到着らしい       私は現実に引き戻され また違和感と戦うことになった         そして少しすると 空港に着陸した     地上に帰ってきても まだ耳の違和感は 帰ってくれないようだ       もう飛行機なんかに 乗るもんかと思いながら 迎えのバスに乗った       バスの中に入ると ようやく奴は帰っていった     だが今度は車酔いという 追撃部隊が待っていた     しかし私も 負けてなるものかと そこは今までの経験を生かし 見事に乗り切った       そして到着したのが     船着き場               まさかの 空 陸 海 の 時間差攻撃が来るとは 思ってなかった私は 膝をついて倒れた             ような気持ちだった     大型船に大敗した私は   目的地に着いたとも知らず 倒れていた     両親にザオラルをかけて貰い 目的地に降り立った       気持ちを改めて 勇み立ち大きな一歩を 踏み出した私は   突然の段差に 勢いよく転んだ     段差に怒りをぶつける私に       優しく笑っていた人がいた                 それが 始まりの始まりだった  
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