エピローグ

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「協定、不満、後悔、不平……、憎悪……」 佐久間は一人呟き続ける……。 日本中の全ての国民に向け…… 完全なる殺意を携えて……。 そして佐久間の左側には、例外に漏れず皆と同じようにレンズを睨みつけながらも、まるでこの場をイベントだとでも思っているかのような……その唇だけ若干上がっているように見える……、小学生かと見間違えるほどに凡そ小さな身体には似つかわしくない、大きな日本刀を肩から担いだ鷹山と並ぶ自称真戦組のNo,2である悪意と野望の固まりである藤沢の姿があった……。 リーダーである佐久間が伝えたいメッセージ……。 確かに犯罪率の低下は真戦組の力により、少しずつだが減少の一歩を辿っている。 しかし佐久間が目指す本当の場所……、そこには一向に辿りつかない。
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