1986年の少年少女達

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私の中で彼は、いわば(神様)になった。 彼の歌う事、言う言葉は何でも正しいと思った。 それは(共感)ではない。 それまで、自分の中にそんな気持ちがなくても、彼が言えばまるで自分も前からそう思っていたように、その言葉に納得をした。 イエスを仰ぐキリスト教徒のように。 彼が全てだ!とあの頃だったらハッキリ言えてしまってただろう。 それが間違っているか、いないかなんて全く考えようともせず。
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