1人が本棚に入れています
本棚に追加
わたしはなんだかとってもいいにおいで
目がさめた。
…おみそしる?
おなか。すいたな。
そう思って、いいにおいがしてくる台所へ行ったら 。
「わたるくんっ!!」
そこには、お兄ちゃんのとーっても仲良しで、私もだいすきなわたるくん。
「アヤちゃん、おはよう。」
エプロンをしたわたるくんはわたしの方をむいて、にっこりあいさつしてくれた。
「おはよう、わたるくん?」
「もうすぐ朝ごはんできるから、顔洗っておいで」
わたしはまだぼぅっとしてて
わたるくんに言われた通りに顔を洗いに
洗面所に行った。
あれ?
きのうわたるくんお泊りしてたかなぁ?
そう思いながら戻ったら。
「朝からお邪魔してごめんね。
美鶴に勉強見てもらう約束してて。
お姉さんいないときに朝ごはん作るのが、そのお礼なんだ」
わたるくんはおみそしるの味見をしながら
説明してくれた。
「やった!うれしい!わたるくんのご飯大好きだもん。おはしとか用意するね!」
「ありがとう。美鶴はまだかな?」
「あ、ほんとだーめずらしい!わたるくんが起こしてびっくりさせよう!」
「そうだね。びっくりさせちゃおっかな。」
「じゃあわたしが並べるがかりで、わたるくんはお兄ちゃんをびっくりさせるがかりね」
「りょうかい」
わたるくんとわたしは顔を見合わせてにっこりした。
わたしがじゅんびばんたんにして座ってまってたら、お兄ちゃんをつれてわたるくんが戻ってきた。
「おはよう、あや。」
「おはよう、お兄ちゃんびっくりした?」
「残念ながら僕がびっくりさせられちゃった」
わたるくんがほんとに悔しそうに言ううしろで、お兄ちゃんは楽しそうにしてるから
お兄ちゃんってば、わたるくんには子供なんだからって思う。
「ほら、冷めちゃわないうちに
ごはん食べようっ」
わたるくんがそう言って、ご飯をよそってくれたのを お兄ちゃんとわたしで運んで
三人でいただきますをした。
なんだかとってもしあわせだったよ。
最初のコメントを投稿しよう!