アヤside

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わたしはなんだかとってもいいにおいで 目がさめた。 …おみそしる? おなか。すいたな。 そう思って、いいにおいがしてくる台所へ行ったら 。 「わたるくんっ!!」 そこには、お兄ちゃんのとーっても仲良しで、私もだいすきなわたるくん。 「アヤちゃん、おはよう。」 エプロンをしたわたるくんはわたしの方をむいて、にっこりあいさつしてくれた。 「おはよう、わたるくん?」 「もうすぐ朝ごはんできるから、顔洗っておいで」 わたしはまだぼぅっとしてて わたるくんに言われた通りに顔を洗いに 洗面所に行った。 あれ? きのうわたるくんお泊りしてたかなぁ? そう思いながら戻ったら。 「朝からお邪魔してごめんね。 美鶴に勉強見てもらう約束してて。 お姉さんいないときに朝ごはん作るのが、そのお礼なんだ」 わたるくんはおみそしるの味見をしながら 説明してくれた。 「やった!うれしい!わたるくんのご飯大好きだもん。おはしとか用意するね!」 「ありがとう。美鶴はまだかな?」 「あ、ほんとだーめずらしい!わたるくんが起こしてびっくりさせよう!」 「そうだね。びっくりさせちゃおっかな。」 「じゃあわたしが並べるがかりで、わたるくんはお兄ちゃんをびっくりさせるがかりね」 「りょうかい」 わたるくんとわたしは顔を見合わせてにっこりした。 わたしがじゅんびばんたんにして座ってまってたら、お兄ちゃんをつれてわたるくんが戻ってきた。 「おはよう、あや。」 「おはよう、お兄ちゃんびっくりした?」 「残念ながら僕がびっくりさせられちゃった」 わたるくんがほんとに悔しそうに言ううしろで、お兄ちゃんは楽しそうにしてるから お兄ちゃんってば、わたるくんには子供なんだからって思う。 「ほら、冷めちゃわないうちに ごはん食べようっ」 わたるくんがそう言って、ご飯をよそってくれたのを お兄ちゃんとわたしで運んで 三人でいただきますをした。 なんだかとってもしあわせだったよ。
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