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不運な人生を送ったマスター・グレイシーの肖像画を見ていると、異変に気づく。
肖像画が、どんどん歳をとっているのだ。
最初は若い青年の肖像画だったのが、だんだん白髪が増え、頬がこけ、目はくぼみ…………
最後は白骨化してしまう。
そして、
どこからか不気味な声が………。
―――扉ひとつない部屋で、身の毛もよだつ不気味な響きが館の中に広がる。
蝋燭の炎が、風もないのに揺れる。
ほら、そこにもここにも亡霊たちが………
諸君の恐れおののく姿を見て、彼らは喜びの笑みを浮かべているのだ―――
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