第三章・・・ストレッチングルーム

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不気味だが、どこか紳士的な雰囲気を感じさせる声は、ピタリと止む。   すると暖炉の横の壁がスライドし、奥に広いホールが現れる。       何かに誘き寄せられるようにホールに入ると、そこは屋敷のストレッチングルーム。   部屋の四方には、髭の男の絵、初老の女性の絵、若い女性の絵、中年の男性の絵が飾られている。   それに目を遣っていると、またしてもあの声が………           ―――紳士ならびに淑女の諸君、ホーンテッドマンションにようこそ。 私はこの館の主、『ゴーストホスト』である。ンフフフフフ・・・ さぁもっと奥へ。後ろの方のために、もうちょっと詰めてもらえるかな。   もう引き返すことは出来ませんぞ。すべてはここから始まる。 まずは、私の一族を見るがいい。 この魅力的な姿を……………
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